さがしものは

いつかみつかるの




昔の過去イラストに色をつけてみました☆
その時のイメージでは
「いつか両親をみつける」みたいな感じのリーンちゃんと、
そんなリーンちゃんの意気込みを知って、
その心に打たれたコープルな感じで描いてました。

「ほら、みつけた!!」

そう言って僕に得意げに笑いかけたのは
僕の苦手としていた踊り子。


義父さんと一緒にセリスさまの軍に入隊することになった僕たちは
荷物をまとめていたんだけど、
どうしても見つからないものがあった。

僕の本当の両親…と思われる人が僕に残してくれた(と、僕と義父さんは信じてる)
金のロザリオ。

そんなに高価なものではないそうだけど、
それでも、僕にとってはかけがいのないもの。

小さい時にロザリオに願かけた。
「世界に平和をもたらすことができるように」と。

そのための戦いに行くのだから、
ロザリオを身につけていこうと思ったのに、
先日の戦いのせいで城は荒れ、
まだそこにあるのかさえも難しい状態になっていた。

それでもあきらめきれなかった僕の所に踊り子さんがきて、
黙々と手伝ってくれた。
その手つきは意外に豪快で、片づけてるのか、散らかしているのかわからなかったけど。

でも、彼女は見つけてくれた。

「あきらめなかったら、絶対みつかるのよ」

そして、埃まみれの手で僕にロザリオの入った箱を渡す。
ほこりまみれだったけど、
彼女の瞳はとてもきれいで澄んでいる。
そんな気がしたんだ。

いままで「踊り子」というだけで、
苦手だと思っていた自分の世間知らずを思い知らされたような、
そして誤解していた罪悪感があいまって、
僕は彼女の顔を直視できなかったんだ。


彼女、リーンさんの探しているものは
肉親だという。

リーンさんはまだあきらめていない。

きっと、もうすぐみつかる。
そんな気がする。



いつもコープルがしているロザリオは両親の残したもの、
という微妙な設定を自分のなかで作っていました(汗)

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