ファバルとコープル。
なんでこんな絵なのかは
下の小話にて。
ファバル→リーンな話です。
ファバル一人で青春してます(笑)

ファバルって、戦いとかにはすごく頼りになるのに、
こと恋愛になると奥手っぽい。
妹と恋人(もしくは好きな人)のことになると、
情けなくなるのね。
うちのファバルってこんな感じです☆
でも、まめはそんなファバルが大好きだ〜!!


今日、オレは決心した。
彼女に、リーンに告白する、と。

…でも、
その前にちょっとリサーチぐらいしてもいいよな…?
コープルにリーンに好きな人がいるか、確かめてからだ。
パティが一番仲がいいのは知ってるけど、
あいつ、おしゃべりだし。

廊下にコープルがいる。
チャンスだ。

「っコープル!!!」

思わず大声になる。
いきなり大声で呼ばれたから、
コープルはびっくりしてこっちを振り向いた。
…そりゃ、なんの思い当たることもないから当然だわな。
でも。
オレには一大事なんだよっ!!!
悪く思うな!

「…なんでしょうか、ファバルさん?」

…そんな怪訝な顔するなよ〜。
オレだって必至なんだ。
大目に頼む。

「まあ、立ち話もなんだから、
歩きながら話そうぜ」

2人で歩きながら、
タイミングを見計らって
話をするんだ。
タイミングが大切だ…。

「…コープル、お前に、ねえ・・・うわっ!!」

ようやく話はじめたっていうのに、
誰かがオレたちに勢いよくぶつかりやがった。
思わずコープルと二人で尻もちをつく。
誰だよっ!!
・・・・・・・ってマジかよ!!

「いたた…って、お兄ちゃんじゃない!
前みて歩いてよね!」

「パティ、おしゃべりに夢中で
よそ見していたわたし達も悪いわよ。
ごめんね。ファバル・・・・っとコープルじゃない?
どうしたの?」

「姉さん。僕はファバルさんに話があるって呼ばれて・・・。
何の用だったんですか?」

そういって、コープルはオレのほうを見る。
そのタイミングでオレに話を振るか。
今、リーンがいる時に「お前の姉さん、好きな人いるか?」なんて聞けるわけねーだろっ!
悪魔か、オマエハ?

「ファバルがコープルに?
一体どうしたの?」

そう言いながら彼女、リーンは
オレにほほえみかける。

いつもなら嬉しいはずなのに、
今はもう・・・・・
さっきの決心はどこにいったのかもわからないくらい
恥ずかしくなって・・・・。

「なんでもないっ!!!!」

思うより先にオレはその場から駈けて逃げてしまった。
たぶん、今のオレ、
光より早く走ってる。
かっちょわりい・・・。
オレはいつからこんな純情一直線少年になってしまったんだろうか・・・?


「ほんとにお兄ちゃん、
何がしたかったの・・・?」

妹のつぶやきは、誰の耳にも入ることなく消えていった。

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