過去イラストシリーズ(汗) きっとこれがコープルとリーンちゃんの ツーショットの最古のもの。 |
「これは?」
「これは、ブルーオパールというのですよ、姉さん」
「オパール?」
パティが「戦利品」ってくれた青い宝石。
どんな宝石かなんて興味なかったけど、
隣にいたコープルが反応を示したの。
でも、
さすがにオパールくらい知っているけど、
確か白かったような…
「オパールは古代から神秘的な波動を持つといわれてます。
オパールにはいくつかの色があって、何種類かに分類されますが
色によってさまざまな効果もあるそうですよ」
「いくつも種類があるの?」
「そのようらしいですよ。
僕も書物で読んだだけで、実際はよく知らないのですが」
「こんな宝石に興味あったの?」
「杖を扱うものとしては、
特殊な効果をもつ石について興味ありましたからね」
コープルは賢い。
読んだ本の内容も覚えてるし、
自分に何が必要かをしっかり把握してる。
わたし、「お姉ちゃん」として自信なくなっちゃいそう。
「ですが、やっぱりこうやって
実体験で会得していくほうが理解しやすいですし、
楽しいですね」
「楽しい?」
「ええ、姉さんといると、
今までと全く違うことが体験できて、楽しいです」
「それって、ほめてもらってるのかな?」
「誉めてますよ。
姉さん、僕を疑うんですか?」
あ、拗ねた。
…やだ、可愛い。
「うそうそ。
じゃあ、親愛なる弟、コープル君には
処世術をこれから教えていってあげるから☆」
そうよ。
落ち込むなんてわたしらしくなかったわ。
教えてもらえることは教えてもらえばいいのよ。
そのかわり、わたしに出来ることをしてあげればいいの。
「それはいいですね。
僕、いつも義父さんと一緒にいたから、
そっちの方面はからっきしで…」
「わたし、スパルタだからね♪」
「それはそれは。
お手柔らかにお願いしますよ」
だって、わたしたちは姉弟なのだから。
宝石には全く詳しくないので、
その辺の説明は本気にしないでくださいね☆