過去イラストシリーズです(汗) リーンちゃんって、踊りが嫌いではなさそうだけど、 けっして、すごく好きってわけでもなさそうだな〜 と思っていた上での小話です。 (若干、暗めなのでご注意くださいませ) |
「みていて、これが、わたしの最後の『踊り』」
わたしにとって、『踊り』とは生きていく支えであり、手段。
それは、私が選んだ。
でも、それも、おしまい。
一番最初に、わたしの「生きるすべて」だったのは、『神さま』
とにかく、神さまに祈った。すがった。
なんでもいいから、生きていく支えが欲しかった。
次に「生きるすべて」になったのは『踊り』
母親の…
自分だけの『特別』に恋い焦がれてきた、わたしの唯一の手がかり。
それを知ったとき、
『神さま』を捨てて、『踊り』に生きることにしたの。
『踊り』通して、『両親』にすがっていたのかもしれない。
なにかにすがっていないと、心が壊れそうだった。
心の砂漠に迷いそうだった。
わたしは孤独感を感じていたのかもしれない。
でも、あなたに出会った。
私の弟。唯一の血のつながり。
それは、これから先、どんなことがあろうとも変わらない『永遠』
自分だけの『特別』
わたしは手に入れたの。
変わらない真実を。
だから、
もう、
踊らなくてもいいの。
一心不乱にすがらなくてもいいの。
だから、
この『踊り』で最後。
今までのわたしとも、さよなら。
『踊り』とはわたしの『孤独』の象徴だったから。
それでも、精一杯生きてきたわたしを労わりながら踊るわ。
これからも踊るかもしれないけど、
それはわたしにとって『踊り』じゃない。
『踊りの真似ごと』でしかなくなるの。
これからは、あなたと手を取り合って生きていく。
たとえ、離れて暮らそうとも、
真実は変わらないから。
それだけで、十分。